第12章 テクニカルノート

テクニカルノートでは放送名人を使用する上で役に立つ個別の情報を紹介します。

12.1 音源ファイル

「放送名人」に使用するチャイム、音声、BGM等の音源ファイルには次の形式のものが利用できます。

ファイル形式拡張子説明
MIDI形式midMIDIファイルとは、MIDI(ミディ、Musical Instrument Digital Interface、電子楽器デジタルインタフェース)形式で楽譜データが記録されたファイルです。演奏ソフトはこのデータを読んで音楽を演奏します。MIDIには複数の楽器の楽譜を同時に記録することができます。楽器の音質や長さは演奏ソフトによって再現しますので、同じMIDIファイルを使っても異なる演奏となることがあります。ファイルサイズは極めて小さくなります。
Windows Media形式wmaWindows Media Playerの標準の形式です。圧縮音声ファイルフォーマットなのでファイルサイズが小さくなります。
WAV形式wav主にMicrosoft Windowsで使われている非圧縮音声ファイルフォーマットです。圧縮されていないので音質はいいですがファイルサイズは大きくなります。
MP3形式mp3音楽ダウンロードで最も一般的なフォーマットです。圧縮音声ファイルフォーマットなのでファイルサイズが小さくなります。MP3は音楽には適しているが、話し声には適していないとされていますが、館内放送で使用するには十分な音質です。

推奨するファイル形式

放送名人では音源ファイルよりプレイリストの作成時などにファイルの演奏時間を計算しています。Windows Media形式やMP3形式はファイルに演奏時間が書き込まれているので素早く演奏時間を取得できますが、MIDI形式やWAV形式の場合は演奏時間の取得に若干時間がかかる場合があります。またWAV形式は高音質が可能ですが、ファイル容量が大きくなります。Windows Media形式やMP3形式はWAV形式に比べ音質は劣るとされますが、静かな環境で聴き比べて分かるほどですので、容量的に小さなWindows Media形式やMP3形式を使うことを推奨します。

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12.2 音声ファイルの作り方

「放送名人」には音声ファイルを作る機能はありません。音声ファイルを作るには音声を記録するためのボイスレコーダが必要です。

ICレコーダ

ボイスレコーダとしてはICレコーダーがお勧めです。ICレコーダーはデジタル録音を行い、これを内蔵した半導体メモリ内にファイルとして保存するものです。ICレコーダーは小型で長時間録音が可能で、音質もよく、価格も比較的低価格です。またテープレコーダーのように頭出しや巻き戻しの必要がなく操作が容易で、また編集機能を持つものもあります。

ICレコーダーの選び方

ICレコーダーを選ぶ時は次の項目に留意して下さい。

  • パソコンと接続できること。またはSDカードなどの外部メモリーが使えること。
  • MP3形式で録音できること。
  • ファイル分割ができること。作成した音声ファイルの前後の空白を除去したり、メッセージを分割できると使いやすくなります。
  • 外部マイクが使えること。内部マイクだと操作音を拾いやすくなります。
  • 録音時の入力レベルは自動調整機能(ALC)があると便利です。

音声ファイルの作り方

音声ファイルは放送する番組のメッセージごとに一つのファイルにして下さい。ファイルには分かりやすい名前を付けてください。ICレコーダー上で名前が変更できない場合は、パソコンに取込んだ後で名前を変更します。

12.3 BGMファイルの作り方

「放送名人」にはBGMファイルを作る機能はありません。BGMファイルはネットからダウンロードするか、CDをMP3ファイルに変換します。

CDをMP3ファイルを作る

Windows Media Player 10以降を使用して、オーディオ CD からMP3ファイルを作ることができます。Windows Media Playerを起動し、パソコンにCDを入れてツールバーの「取り込み」をクリックするとMP3ファイルが作られます。設定によってはWMAファイルが作られることがありますが、WMAでもかまいません。
詳細はWindows Media Playerのヘルプをご覧下さい。

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BGMの著作権

音楽には作られた方の権利があります。これには、作詞者・作曲者の権利(著作権)と、演奏者・エンジニア・レコード会社らの権利(著作隣接権)があります。音楽をBGMとして使用する場合には、著作権および著作隣接権の2つの権利を侵害しないように注意する必要があります。一般的にCDやダウンロードした音楽などを、店舗などの施設でをBGMとして利用される場合は、著作権使用料の支払い義務が発生します。 詳細は日本音楽著作権協会のサイトをご覧下さい。

無料で使えるBGM

上記のように一般的にはBGMに使用する楽曲には著作権や著作隣接権がありますが、例外として下記のような場合はこれらに触れずに無料でBGMに使用できます。

  • (1).著作者が著作権を放棄しているもので、演奏者等が利用許諾しているもの。
  • (2).著作者は著作権は保持しながら利用許諾をしているもで、演奏者等が利用許諾しているもの。
  • (3).著作権の有効期限がきれたもので、演奏者等が利用許諾しているもの。古い楽曲を新しく演奏したものやMIDIにしたものを利用許諾している場合がこれにあたります。
  • (4).著作権の有効期限がきれたもので、演奏者の権利(著作隣接権)の有効期限も切れているもの。
    古いレコードを音源としたものがこれにあたります。

日本では著作権は権利者の死後50年で切れます。また著作隣接権は発行後50年で切れます。従って、作詞者・作曲者が50年より前に亡くなっており、なおかつ演奏・発売されたものが50年より前のものであるならば、それは誰もが自由に扱える公共の物になります。詳しくは社団法人著作権情報センターのサイトををご覧下さい。
一般の購入したCDやダウンロードした楽曲を店舗でのBGMとして利用する場合などには著作権使用料も支払う必要がありますが、上記のような場合は著作権使用料は不要です。ただしこれらの楽曲の入手が全て無料というわけではありません。CDとして販売されているものや有料でダウンロード販売している場合もありますし、無料で入手できる場合もあります。

有料で購入できるサイト

インターネットで「著作権フリーBGM」で検索すると多くのサイトが見つかります。これらのサイトでは著作権使用料の不要なBGMがCDやダウンロード形式で販売されています。これらの楽曲を購入するとBGMとして著作権使用料を支払うことなく使用することができます。

森田一夫音楽事務所

著作権切れの楽曲やオリジナル曲を有料ですが安価にダウンロード販売しています。著作権使用料は不要です。放送名人に添付されている効果音ライブラリは森田一夫音楽事務所が作られたものです。
http://my2.dl-market.com/musix/

無料で入手できるサイト

インターネット上では著作権使用料の不要なBGMとして利用できる楽曲が無料で入手できるサイトも多くあります。「フリーBGM」「パブリックドメイン 音楽」などをキーワードに検索して下さい。なおサイトによっては商用利用に制限を設けている場合もありますので注意して下さい。以下のサイトの曲は自由に利用できます。

フリーBGM Music with myuu

著作権切れの楽曲やオリジナル曲をみゅうーさんがMIDI、WAV、MP3形式で作成したものです。商用利用が許可されています。
放送名人のサンプルデータにはこのサイトの楽曲を利用させて頂いています。
http://www.ne.jp/asahi/music/myuu/

Public Domain classic (パブリックドメイン・クラシック)

日本での著作権保護期間が終了し、パブリックドメインとなったクラシック音楽を公開しています。現在の収録曲数はおよそ4200曲です。
http://public-domain-archive.com/classic/

A Jazz Anthology

著作権保護期間が終了したオールドジャズをを公開しています。基本フォーマットは.ram ですが Listen & Download MP3 でMP3形式のダウンロードができます。
http://www.jazz-on-line.com/

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12.5 マイク放送機能

マイク放送機能とは、パソコンのマイク入力端子より入力された音声をパソコンのスピーカー出力端子に出力する機能です。この機能は「放送名人」の機能ではなくパソコンの機能です。マイクに入力された音がスピーカに流れるかどうかはハードウェアの性能と設定によります。パソコンによってはマイクによる放送ができない場合があります。マイクによる放送が可能な場合にはマイクのオンオフを「放送名人」より行うことができます。ただしこの機能もパソコンによってはできない場合もあります。以下OS別に解説します。

Windows XP の場合

タスクトレーにあるスピーカーのアイコンを右クリックしメニューより「ボリュームコントロールを開く(O)」を選択します。ボリュームコントロールが開かれます。

ボリュームコントロールウインドウ(ウインドウのタイトルは異なる場合があります)にマイクの項目があればマイク放送機能が使用できます。この項目にあるミュート(消音)のチェックをオンにするとマイクの音はスピーカーに流れません。またミュートチェックをオフにするとマイクの音がスピーカーに流れるようになります。マイクのボリュームはスライドバーで調整して下さい。「放送名人」では「今日の放送画面」でマイクによる放送を選んだときにこのマイクミュートをオフにしています。またそれ以外の時にはこのマイクミュートをオンにしています。
ボリュームコントロールにマイクが見あたらない場合は、ボリュームコントロールのオプションからプロパティを選び、表示するコントロールのマイクにチェックを入れて下さい。オプションにマイクの項目がない場合はマイク放送機能は使用できません。この場合もパソコンにサウンドカードなどを追加すればマイク放送機能が利用できるようになります。

Windows VISTA の場合

タスクトレーにあるスピーカーのアイコンを右クリックしメニューより「再生デバイス(P)」を選択します。

スピーカーを選択し「プロパティ」ボタンを押します。スピーカーのプロパティが表示されます。「レベル」タブを開くと次のような画面になります。

スピーカーのプロパティウインドウ(ウインドウのタイトルは異なる場合があります)の「レベル」タブにマイクの項目があればマイク放送機能が使用できます。この項目にあるスピーカーの絵のミュート(消音)ボタンを押してミュートのオンオフを行います。ミュートボタンに赤い禁止マークが表示されていればミュート(消音)状態です。この場合マイクの音はスピーカーに流れません。またミュートボタンに赤い禁止マークが表示されていなければマイクの音がスピーカーに流れるようになります。マイクのボリュームはスライドバーで調整して下さい。XPと異なりVISTAの場合は「放送名人」の「今日の放送画面」でマイクによる放送を選んでもマイクミュートは自動でオフにはなりません。したがってマイクによる放送を行いたい場合はマイクのミュートをオフにして、マイクのオンオフはマイクに付属するスイッチ等で行って下さい。
プロパティウインドウの「レベル」タブにマイクが見あたらない場合はマイク放送機能は使用できません。この場合もパソコンにサウンドカードなどを追加すればマイク放送機能が利用できるようになります。

Windows 7 の場合

Windows 7の場合は2つの方法でマイク放送機能が利用できます。

再生デバイスによる方法

一つはWindows VISATと同じように再生デバイスのスピーカーのフロパティの「レベル」タブにおるマイク設定による方法です。VISTAの場合を参考にして下さい。

録音デバイスによる方法

もう一つの方法は録音デバイスによる方法です。タスクトレーにあるスピーカーのアイコンを右クリックしメニューより「録音デバイス(R)」を選択します。

マイクを選択し「プロパティ」ボタンを押します。マイクのプロパティが表示されます。「聴く」タブを開きます。

「このデバイスを聴く」にチェックし適用ボタンを押します。これによりマイクよりの入力がスピーカーより聴けるようになります。(注)この機能による再生音はパソコンで処理(レンダリング)されたものです。したがって音声の再生には若干の遅れがあります。
この方法によるマイクによる放送では、マイクの入力側とスピーカーからの出力側の双方で音量の調整が可能です。

入力側音量の調整

マイクの入力側で音量の調整を行うには、マイクのプロパティ画面で「レベル」タブを開きます。

この項目にあるスピーカーの絵のミュート(消音)ボタンを押してマイクのミュートのオンオフを行います。ミュートボタンに赤い禁止マークが表示されていればミュート(消音)状態です。この場合マイクの音はスピーカーに流れません。またミュートボタンに赤い禁止マークが表示されていなければマイクの音がスピーカーに流れるようになります。マイクのボリュームはスライドバーで調整して下さい。ここでの音量調整はマイクの入力音の調整です。

出力側音量の調整

上記とは別にマイクの音量をスピーカーからの出力側で調整する方法があります。タスクトレーにあるスピーカーのアイコンを右クリックしメニューより「音量ミキサーを開く(M)」を選択します。

前述の「このデバイスを聴く」にチェックが有る場合には、音量ミキサーにマイクが表示されます。これはマイクのスピーカーへの出力時の音量調整のためのものです。この項目にあるスピーカーの絵のミュート(消音)ボタンを押してマイク出力のミュートのオンオフを行います。ミュートボタンに赤い禁止マークが表示されていればミュート(消音)状態です。この場合マイクの音はスピーカーに流れません。またミュートボタンに赤い禁止マークが表示されていなければマイクの音がスピーカーに流れるようになります。マイクのボリュームはスライドバーで調整して下さい。このようにマイクの音量の調整は入力側と出力側の両方で可能ですが、マイクの入力側または出力側のいずれかでミュートがオンになっていればスピーカーにマイクの音は流れません。

Windows 7では上記のように2つの方法でマイク放送機能が利用できます。また「デバイスを聴く」による方法は音声が遅れます。したがって両方の機能が動作していると音声が重なって聞き苦しくなります。このような場合は「デバイスを聴く」のチェックを外して下さい。
Windows7の場合もVISTAと同様に「放送名人」の「今日の放送画面」でマイクによる放送を選んでもマイクミュートは自動でオフにはなりません。したがってマイクによる放送を行いたい場合はマイクのミュートをオフにして、マイクのオンオフはマイクに付属するスイッチ等で行って下さい。

12.6 オーディオデバイスの追加

パソコンの基本性能だけでは、放送音質がよくない場合は、パソコンにオーディオデバイスを追加すると音質を改善することができます。またマイク放送機能が使えない場合も、オーディオデバイスを追加することによりマイクによる放送が可能となります。
オーディオデバイスにはサウンドカードとUSBオーディオデバイスの2種類があります。サウンドカードはデスクトップパソコン内に装着するもので、PCIスロットに空きがあれば利用できます。USBオーディオデバイスはUSBポートに差し込むものでデスクトップパソコンでもノートパソコンでも利用可能です。価格的にも安価なものですので音質を向上したい場合には検討して下さい。

写真はノートパソコンにUSBオーディオデバイスを装着したところです。このようにとてもコンパクトなものもあります。

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